パブリック 図書館の奇跡
昨年公開された映画に『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』という作品があって、とても知的なドキュメンタリーですごくいい作品だったのですが、長かったので悩んで当館では上映しませんでした。ニューヨークの市立の図書館で起こるいろいろなシーンが収められているのですが、その中で図書館の運営チームがホームレスの人たちへの対応を話し合うシーンがあります。
日本では災害の際の避難場所にホームレスの人が入ろうとして拒否されたというニュースがありましたが、ニューヨークでは公共の場でどんな人にも(どういう理由であろうと)公共の場である図書館を利用する権利があるという内容で、日本との違いにびっくりしました。
本を読むために図書館を利用してもいいし、ネットを使うためでもいいし、暖をとるためでも、その人の自由なんですね。人権に関しての考え方の違いなのかな、寝てると起こされる日本の図書館とは大違いです。そして公の場はどんな人にも開かれているべきであるという考え方は、何もニューヨークの図書館だけの話ではないようです。
本作は、パブリック(つまり、公共)の図書館でホームレスと図書館員の心暖まるお話しです。社会の弱者にも救いが必要だと改めて思いました。
『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』をもう一回観たくなりました。(でもDVDなどの販売予定は今のところないそうです、、、残念。でもこちらの図書館の話は当館で観られますので、ぜひご鑑賞くださいませ。
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