ハッピー・オールド・イヤー
Happy Old Year
G
タイ
ナワポン・タムロンラタナリット
チュティモン・ジョンジャルーンスックジン、、サニー・スワンメーターノン、サリカー・サートシンスパー、ティラワット・ゴーサワン
オフィシャルサイト
2019 GDH 559 Co., L

ハッピー・オールド・イヤー

昔、お昼のワイドショーで、お片付けコーナーをやっていたコンマリこと近藤麻理恵さんが、アメリカのNetflixで冠番組始めた時は、(配信コンテンツビジネス以前なら、英語を話さないアジア人女性が、アメリカ人にいろいろ指示を出すのをみて喜ぶ視聴者はいない、とアメリカのネットワークTVだったらありえない番組だっただろうなと思ったので)びっくりしました。さらに日本人女性には受けいれられたけど、「ときめき」なんて言葉で自分の持ち物を捨てるか捨てないか決めるのをアメリカ人も受け止めるなんて、ちょっとした衝撃でした。



世界は変わったなと思ったのですが、よく考えると、変わったのはアメリカを含む世界の価値観なのではなく、価値観を生み出す世代が私より若い世代の人たちになったのかな、と。そういう意味では、私は本作品の中ではカラオケを歌って過ごしているお母さん世代であり、新しい価値観を受け止められない古い世代ですね。あ、でも、私、ミニマリズムの考え方は大好きです。



ちょっと(いや、かなり)本題から外れてしまった感ありますが、本作『ハッピー・オールド・イヤー』のテーマは、捨てること、と、捨てられること。改めて、「捨てる」ってどういうことなんだろうなぁと考えました。必要ないもの? なくてもいいもの? それともいらない、って見切りをつけること?

過去を愛おしみつつ決別する、ー 私にはなかなか難しいところの話なのですが、断捨離という言葉も流行りました。モノが溢れている(今の日本の)中で、私たちに必要なものは「何を大切にするのかきちんと選別できること」なのかなぁと。何を大切にするかは人それぞれなので、持ち物が少ないほどいい、というわけでなく、無駄(あそび、とも言いますね)を、どこに、なにに持つのか、、、というようなことも改めて考えてみたいなぁ、なんてことをぼんやり考えました。