9人の翻訳家 囚われたベストセラー
Les traducteurs
G
上映開始日:6/5
上映終了日:6/25
フランス・ベルギー合作
監督:レジス・ロワンサル
ランベール・ウィルソン、オルガ・キュリレンコ、アレックス・ロウザー、シセ・バベット・クヌッセン
オフィシャルサイト
TRÉSOR FILMS ‒ FRANCE 2 CINÉMA - MARS FILMS- WILD BUNCH ‒ LES PRODUCTIONS DU TRÉSOR - ARTÉMIS PRODUCTIONS

9人の翻訳家 囚われたベストセラー

あなたは、この結末を「誤訳」する、というコピーがついている本作品、スタイリッシュなミステリーです。アガサ・クリスティーのようなクラシックさもあるのですが、壮麗な背景が舞台となるような重厚さよりも、現代のおしゃれな、あ、そうだ、フランス映画でした。いや、おしゃれ、というより、モダンなスタイリッシュ。



スタイリッシュなミステリー。アメリカ的な派手さがないところが、私は好きです。(そこがものたりないと思う方もいるかもしれないけど)落ち着いたトーン、静かに進むストーリー、誰が何をしたのか少しずつ明かされる展開。飽きない、先が読めない、程よく裏切られつつ意外すぎない、観終わってスッキリする、いい感じのミステリーです。



ミステリーというのは基本犯人探しがオチなのだけど、いわゆる犯人がわかってからの、ミステリーじゃなくなるところが、犯人探しというより、「なんのためにそんなことをしたのか」ま、犯人も、犯人じゃない、というか、そうか、そこだったのか、っていう、、、。何をいってるかわかりませんよね? きになる方は、ぜひご覧ください!



「『ダ・ビンチコード』シリーズの出版秘話に基づく本格ミステリー」が、どこかはパンフレット見てからでないとわかりませんでした。『ダ・ビンチコード』シリーズ関連がどこかで出てくるとちょっと勘違いしていたので、そこは期待してはいけないところでした。(ほぼ関係ないと思われた方がいいレベルです)



お国柄が出てる9人の翻訳家のキャラクター設定も、それぞれ魅力的。翻訳家という仕事がどういうものかなども、とてもよく描写されていていました。本好きとしては、本作品中に出てくる小説「デダリュス」が、あれば読みたい!って思った本好きはたくさんいるはず(フィクションです)。



9人みんなフランス語が堪能なのでベースはフランス語で話は進むのですが、9ヶ国語の話者がいるのでいろんな国の言葉が飛び交うシーンもあったりして、ミステリー要素以外のところもおもしろかったです。みんな母国語とフランス語以外にも話せる、よくある多言語話者の言語切り替えながら話すシーンも大迫力!!



ミステリー、っていうところからして、もう騙されてる、っていう...。納得のいく結末の後、事情がわかってもう一回観ても楽しめます。(私、2度観ました。むしろ、もっとよくわかっておもしろかったです。)